@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

ゴー・ノーゴー課題

はじまり

あまり共感できなかったある本のP20に

旧ロシアの生理学者・パブロフさんの理論に基づいて、子どもたちの大脳前頭葉の特徴を
前頁の表2に示した5つのタイプに分類し、判定しています。
この調査は、「go/no-go実験」と呼ばれているもので

という記述がありました。どういう調査方法なのか調べてみました。

ゴー・ノーゴー課題

認知心理学に「ゴー・ノーゴー課題」というものがあるそうです。

ゴー・ノーゴー課題では、単純な反応を抑止する能力を測定する。
参加者は、ゴー試行(例えば、画面上にQ. P, Tの文字)ではできる限り早く反応(ボタン押しなど)を、
ノーゴー試行(例えば、画面上にXの文字)では反応を抑止するように教示される。
ノーゴー試行でどの程度エラーを産出したかが指標となる

そして

児童期以降は、成人と同じStroop課題やゴー・ノーゴー課題が用いられ、
12歳から16歳頃までに緩やかに発達することが示されている

児童の成長に伴い、エラーが減るようです。 もとは前頭前野の働きを調べる方法だったようです。

前頭前野に損傷のある患者は,ノーゴー反応が求められても,運動反応をしないように抑制することが
困難である。

いずれにせよ、「ゴー・ノーゴー課題」自体には、「5つのタイプに分類」は含まれていないようです。

出典

前出の本でデータの出典が「子どものからだと心白書2006」とありました。 子どものからだと心白書2013を参照したところ、P132 に最近の調査結果が掲載されていました。

調査結果のみで、調査方法は記載されていませんでした。

感想

「ゴー・ノーゴー課題」の計測結果をどのように「5つのタイプに分類」するのか興味深いところです。

また、今の所はイワン・パブロフと「ゴー・ノーゴー課題」の関連も発見できていません。 こちらも気になるところです。