@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

米軍のアフガニスタン戦争

50ページで小さくまとまっていたので、読みやすくて良かったです。

2001年の911テロにヒステリックに反応したアメリカが、アフガニスタンタリバン政権に、ビン・ラーディンの引き渡しを要求して拒否されたところから始まったようです。最初に暗殺に失敗しますが、2001年内には北部同盟の神輿にアフガニスタン全土への影響力を手に入れます。ここまでは、完璧とは言えなくとも、まあまあ上手く行っていたようです。

ここからアフガニスタンでのタリバンとアルカイーダの掃討作戦を進めますが、ビン・ラーディンを発見することができません。そうこうするうちに、パキスタンのパシュトゥンの支配する地域に逃げたタリバンがアルカイーダの支援を得て、ゲリラ戦術を獲得します。そしてアフガニスタン国内での、テロ頻発へと繋がります。

その後アメリカは2011年5月にパキスタン内で、ビン・ラーディンを発見し暗殺に成功します。これでアフガニスタンから撤退できれば良かったのですが、トランプ政権での撤退決定とバイデン政権での撤退完了の2021年まで待つことになりました。この本は2011年9月に書かれたものです。この10年間がなぜ必要だったのかは、この本には書かれていません。