@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

焼きそばの歴史《上》: ソース焼きそば編

書籍を漁ってみても、根拠のない憶測か、せいぜいがラーメンやカレー、とんかつなど近世に普及した他の料理のついでに、軽く触れられる程度だった。それらの料理に負けず劣らず普及しているはずなのに、焼きそばの歴史的な検証が全く進んでいない。この状況に、焼きそば愛好家として私は忸怩たる思いを抱いた。そこで疑問の答えを、自分なりに探し始めた。

「まえがき」からすでに異様な熱量を感じます。

から、引用されていた、昔のお好み焼きが今のクレープのような軽食扱いだったという話が面白かったです。 もんじゃ焼き的な軽食で、シュウマイやカツなど色々な食べ物をテーマにした形態があったそうです。

本題は、ソース焼きそばの起源を大正初期の千束町、現在の台東区浅草3丁目4丁目のあたり、凌雲閣の足元で風俗店街として賑わった街にたどっていく物語です。