アジャイルの人たちがクリティカルチェーンプロジェクトマネージメントについて議論しているところはスルーしてきたので、どういう流れだったのか知らないです。 適当にぐぐって雰囲気をつかんでみようと思いました。
CCPMは、「フルキット」といって、開発開始前にタスクを挙げ切る必要があるのですが、これに対して私も以前から違和感がありました。
それを解消するアプローチで、フルキットがなくとも、CCPMをはじめられる手段として良かったです。
- マザータスクの依存関係や、リソースの状況を考慮して、クリティカルチェーンを作る
- マザータスクにまとめたタスクのストーリーポイントを合計し、ストーリーポイントとベロシティから、期間を計算し、バッファをいれる
これはアジャイルではないし、CCPMの意義も(たぶん)損なっている。自律的なチームが不安で監視したいという理屈も考えられなくもないが、それではアジャイルが目指す自律的な改善に逆効果としか思えない。
フィーチャーを出し切り、ベロシティを算出することが困難なレベルのプロジェクトを経験したことがあるが、出さないことにはスケジュールは読めない。 フィーチャー単位でのベロシティ見積もりはブレが起こりやすいだろう。
私の認識は、アジャイル開発が解こうとしている問題は、「ソフトウェアの機能のうち半分以上は一度も使われていない」というつくりすぎのムダ。これをシステマチックに解決していく方法論と理解しています。使われない機能をCCPMで早くつくってもムダです。そこにメスをいれているのが共感するところ。