*(アスタリスク)がワイルドカードとして使われるまで - @ledsun blogを公開したところいくつか新情報をいただきました。
サマリ
- 1951年、スティーヴン・コール・クリーネが正規表現の閉包演算子として*を生み出す。
- 1965-1969年のどこか、Multicsに*をワイルドカードとして導入
- 1969~1971年あたり、デニス・リッチーがUNIXのglobにワイルドカードを導入
ケン・トンプソンとデニス・リッチーはMulticsプロジェクトに参加していたので、そこからワイルドカードをUNIXに輸入したようです。
*(アスタリスク)がワイルドカードとして使われるようになったのはMuliticsプロジェクトのどこかのようです。
DEC TOPS-10ルートもあるかもしれません。情報お待ちしております。
寄せられた情報
ちなみにglobを書いたのはKen ThompsonではなくDennis Ritchieのようですhttps://t.co/GPl5Er4KVf
— zehnpaard (@zehnpaard) August 11, 2021
この投稿によるとUNIX以前の60年代DEC TOPS-10やGE Multicsでも*がワイルドカードとして使われているようで、プログラミングでの利用に関してもThompsonやRitchieの発明ではないようですhttps://t.co/xq9st0s367
— zehnpaard (@zehnpaard) August 11, 2021
Multicsで使われているのは確認できました(III-3ページ)https://t.co/NQ7rZCMXu9
— zehnpaard (@zehnpaard) August 11, 2021
その他
star convention
[BSG] Convention of representing the names of multiple entries in a directory with asterisks. Each asterisk matches either one component of the trailing characters of a component: foo.*.pl1 matches foo.a.pl1, but not foo.pl1. matches any number of components: foo. matches foo, foo.pl1, and foo.pl1.old. Although there are subroutines to do star matching and searching, it is the responsibility of commands to call them; star expansion is not done by the shell. See also equal convention.
Muliticsではワイルドカードのことのstar convetionとかstar nameと呼んでいるようです。