管理職必読 順番に読むと理解が深まる「マネジメントの名著」11冊 | 日経BOOKプラス で紹介されていた本です。 とりあえず一冊目を読んでみました。
マネジメントの本は経営者からチームリーダー向けまでターゲットがわかりにくいことがあります。 この本は、部長、課長くらいの日本企業の中間管理職向けの本です。
1 on 1の話は3章からはじまります。 1~2章をつかってマネージャーの仕事を説明しています。 100ページくらいにコンパクトにまとまっていてわかりやすかったです。
1 on 1 の具体的なハウツーは3章に書いてあります。 僕の所属組織は筆者の方の所属組織とは形が違うのでハウツーをそのままでは使いにくいです。
4章以降も1 on 1と絡めてはいますが、マネージャーの仕事全般の話で興味深かったです。
印象深かった内容
- 部下に、今の仕事の延長線上に、将来なりたい自分がいることをイメージさせる
- 部下の言う不満を代わりに解決するのではなく、解決のためにできることのアイデア出しを手伝う
- 部下に(目標管理上の)期待する行動や成果を伝える
- 1 on 1 で、マネージャーに「改めて欲しいこと」「直して欲しいこと」「マネージャーとして不足していると感じるところ」を聞く
- 毎月一回、自分のオススメ本を3分で紹介するイベント
- 部下の成長は「仕事から得られる実体験」が7割
- 任せた仕事を投げ出したり、妥協しようとしたら、とがめる
- 数値目標は再現がないのでミッションをつくった
- 能力の低い部下の方が、一度に伸ばせる能力の幅は小さい
- ベテランを外回りの営業からチーム内全員の事務作業担当にコンバートした
- Z世代では「出世に興味ない」というが、「仕事のできるかっこいいビジネスパーソンになりたい」と思ってたりする
- スキルを身につけるには回数が大事。一回で上手くいかなくても、我慢して見守る
- 若者は、大量の情報を得られる。情報を取捨選択する社会経験が足りていない。混乱して01で判断しがち。解像度高く理解できるようにサポートが必要
- 1 on 1 で初心を思い出させる
- 本当に困った部下を育てる方法が載った本はない
この中でも特に自分に足りていない点は、次の2点かなと思います。
- 組織の目指す方向をくわしく説明する
- 各メンバーの今の仕事と組織の方向が一致している事を説明する
本当に、サーバントリーダーシップというか、部活のマネージャー的なマネージャーなんだなと、思いました。 新人マネージャーが一冊目に読む本として、内容の網羅具合もページのコンパクトさも良さそうです。