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無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

マネジメント入門 その2

マネジメント入門 その1 - @ledsun blog につづいて 管理職必読 順番に読むと理解が深まる「マネジメントの名著」11冊 | 日経BOOKプラス で紹介されていた本の二冊名です。

1冊目同様、部長、課長くらいの日本企業の中間管理職向けの本です。 1冊目と比べると具体的な話が少なめでした。 1冊目で大枠をつかんで、2冊目で引き出しを増やす感じでしょうか。 「これしかやらない」というタイトルとは、あまり一致していないのかもしれません。

印象深かった内容

  • 部下は、数値目標よりも、それで得られるものを語って欲しい。
  • 最初の3年間に厳しい仕事を任せないと、4年目以降の成長が鈍る
  • 丁寧な指示のしかた
    • なぜその業務を頼むのか伝える
    • 具体的な手順を伝える
    • 指示を聞いてどう思ったかを確認する
    • 不安な点、不明な点がないか確認する
  • 任せる上司は部下の「不便・不安・不満」を事実で答えられる
  • 「やらされた仕事」では成長できない
    • 失敗した言い訳を他責にする
    • 工夫できない
  • 心が折られた人は、仕事を任せて結果を出させながら、折々の会話の中で他の視点があることも伝えて行く
  • 面白さを教えるのではなく、面白くする方法を教える
    • 仕事の流儀、譲れないこだわりを伝えると、「仕事を面白くする方法」も伝わる
  • いい人より格好良い人であること
    • 社外活動が充実している上司は、部下から魅力的にみえる
  • 上司が部下の未来に関心を持っているか?
    • 将来の夢、やりたいこと、なりたいものを話し合う機会があるか?
  • 優秀な若者は「今の給与以上に成長できること」を報酬と考える
  • 普通に生活しているだけでは「自分はどうしたい」を考えない。
    • 気がつくきっかけを上司が与える
    • 仕事で大事したい価値観を5つあげてもらう。その中の1位を選んでもらう
    • 価値観の背景を聞く
  • チームのNo.2が賛成すると、合意が早い
  • 感謝する機会を計画的に仕込んでおく
  • 失敗を恐れる人と恐れない人の差は、勇気の差でなく、見ている期間の差
  • やらないことを決める。それが経営だ
  • 賛成してくれる2割の意見を聞きながら、進め方を決め、6割に役割を与えながら巻き込んでいく
  • 孤独を感じたら、本に答えを求める
  • 多様な人たちとの接点を通じて、それぞれの価値観を自分の価値観としてインストールする経験があるとよい

「自分がどうしたい」を考えないとか、「仕事を面白くする方法を知らない」とか、驚きです。 そういう人が居るのは知っていました。 そういう人を導いていくことがマネジメントに含まれるとは思っていませんでした。

エンジニアコミュニティにはそういう人少ないのです。 創立20年くらいの小企業にも少ないです。 いや、そうではなく、そういう人達は生き延びることができなくて退場していきます。

言われてみれば「そういう人達をモチベートして、退場しないで戦力にできる。戦力にできたら強い組織になる」のは、そらそうだなっと思いました。 選ばれた特質を既に備えている人を選別するのではなくて、備えられるように育てる。 そら、まっとうな話ですね。

2冊読んで2冊とも似たようなことが書いてあるので、まあ、そうなんだろうなって思います。 まじかあ・・・