改めて読み直しました。2000年から2008年の作品でです。 リアルタイムで読んでいた頃は「いじめられっ子が格闘技を身につけて強くなる」初期設定に、ちょっと時代遅れ感がありました。
異種格闘技漫画としても後発なんですよね
その中でも、喧嘩や格闘技における「相手を傷つけるストレス」を扱っている点はすごく珍しいです。 「強くなりたい」と「(親しい)相手を傷つけたくない」で矛盾した主人公の葛藤を、緑川ショウゴというライバルキャラをぶち込んで掘り起こしていくところが好きです。
ふつう、強くなることへの葛藤を描いちゃうと、爽快感が減ってエンタテインメントしにくなっちゃうんですよね。 それを主人公の少年から大人への心の成長と絡めてエンタテインメントに仕切ったのすごい。