サマリ
- 謎のモチベーションの高まりにより技術同人誌を書いた
- 30部が1.5時間ではけた
- Re:VIEWで書いた
- 想定読者が勉強会の発表より広いのはおもしろい
書いたこと
「デバッグ最速理論」という薄い本を書きました。 最終的に表紙と奥付、裏表紙等を合わせて16ページになりました。 原稿はこんなです。
当初の野望は
- カラー表紙
- 32ページ
- オフセット(?)印刷
でした。 3月の執筆時間が思っていたより取れなかったので、執筆時間をギリギリまで稼ぐためにコピー本に倒しました。 深夜に、コピー機でガッションガッション印刷して、ホッチキスでバッチンバッチン留めて作りました。 「デバッグ最速理論」自体は、今のところ16ページで十分表現できています。 もうちょっとデバッグ初心者や非技術者に間口を広げようと思ったら、ページ数を増やして 導入章を増やしたり、図表を増やした方がいい気はします。
部数について
30部用意して、一時間半ではけました。
完売した。100部ぐらい必要だったのかも
— ぎゃばん@技術書典4 か-20 (@ledsun) 2017年4月9日
今みたら被チェック数が30を大幅に超えていたので、もっと用意しておけばよかったです。
営業時間は6時間あったので、単純計算でも100部はけた可能性があります。 一般参加者は3100人だったそうです。1%の人しか手に入れられないのはちょっと寂しい気がします。
雨の中、3100人の参加者って、雨降ってなかったら一体どういうことになっていたのか恐ろしいです・・・
皮算用
次の機会があれば100部用意しても良いかもしれません。 ただ、一人サークルのワンオペなので、100部売るのは体力的に辛いです。
200円だから売れた面もあると思うので、ページ数が増えたり、印刷所使ったりで単価が上がればそんなに部数はいらなさそうです。 加筆&印刷で単価が1000円で60部とか?
Re:VIEWについて
に参加してざっくり把握したので、Re:VIEWで書きました。 記法としてはMarkdownと大差がないので大して苦労はありませんでした。
vvakame/docker-reviewを使って簡単にPDFにできました。 余談:tklx/base使えばコンテナを軽量化できるか試しました。
! LaTeX Error: File `xcolor.sty' not found.
と、エラーが出てダメでした。
自分の書いた文章が技術書っぽい体裁で読めるのはちょっとした感動でした。
ReVIEWで書いてPDF化すると、普段読んでいる技術書のPDF版みたいに出力されるの、ほんと楽しい。これはMarkdownには無い、たのしさ
— ぎゃばん@技術書典4 か-20 (@ledsun) 2017年3月17日
一方で組版部分のlatexの知識がなく、手も足も出ないのには苦労しました。 任意の場所で改行を入れたり、フォントサイズを調整したり、ページ繰りを調整したりしたいものです。
フォント埋め込みはtechboosterでGrifleを提供してもらえたのが大変助かりました。
書き終わってわかったこと
技術同人誌は、勉強会の発表より自由なターゲットに対して情報発信して良いようです。
勉強会ではテーマに関連のある発表だと、参加者のニーズにマッチしそうです。 「デバッグ早速理論」のような一般的な話は、テーマが関連する勉強会がありません。 あったとしても16ページ相当では、発表時間は30分以上かかりそうです。 発表枠を確保するのは困難です。
それに対して技術同人誌は、テーマやボリュームの選択の自由度が高いです。 興味があることを好きなように書いて、それに対して「興味があるから」「応援したいから」と買っていく人がいるというのは 個人的には新鮮で不思議な感覚です。