@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

底辺領主の勘違い英雄譚 5

魔力がやたらすぐれた主人公領主が話の流れでなぜか国王と戦い始めました。

登場人物が全員阿呆です。 阿呆というかデウス・エクス・マキナです。 ギャグ漫画って大抵、ほとんどのキャラが狂っているけど、一人はツッコミ役というか狂言回しというか、読者側に立つ常識人が配置されてるじゃないですか。 そういうキャラクターも居ません。 登場したては常識人に見えるのですが、レギュラーになった頃には狂人になっています。

登場人物が全員、物語を進めるための舞台装置で、作者からキャラクターへの自己投影みたいなものがないっぽいんですよね。 主人公もふくめて、特定キャラクターへのえこひいきがありません。 そのせいもあってかどのキャラクターにも感情移入できません。 なんとなく一歩引いた感じでみています。 やってることはめちゃくちゃなのにウェットさがなくて陰惨に感じません。 ギャグとして消化できちゃうんですよね、不思議です。

キャラクターへの感情移入がなくても、物語として成り立って5巻も続いているの、なかなか不思議です。