@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

豚のレバーは加熱しろ(3回目)

異世界転生した自己評価の低い主人公が、自己評価の低い美少女ヒロインと、セクハラ形式のイチャイチャをしながらゆるゆるとお互い癒やしあうライトノベルらしくライトノベル。 2巻から続いたエピソードに区切りがつきました。 1巻からの伏線を綺麗に回収していきました。

ストーリーのパターンは1巻が「難題に直面した平凡な奴」で、2~3巻が「人生の節目」だと思います。 雰囲気は1巻は「Re:ゼロから始める異世界生活」に似た感じでしたが、もうちょっと気楽な感じになりました。

変態おじさんがかっこいい感じで退場していったけど、やっぱり変態だと思います。

20220118 追記

セクハラ系イチャイチャラブコメって90年代にたくさんあったと思います。 ルパン三世とかシティハンターとかをイメージしています。 2020年代ではなかなか難しい形式に思います。

男性から憎からず思っている女性にセクハラすると、女性は「いやん、ばかん」とマジギレせずに反応して、「いやよいやよも好きのうち」構図が成り立つやつです。 2020年代にこれをやると、初手のセクハラがセクハラ(犯罪)になって、成り立ちません。 ルパン三世や冴羽獠はすでにそういうキャラクターだと認知されているので許容されますが、新キャラでそれをやるのは厳しいです。

それをテレパスで回避したのは興味深いギミックです。 主人公の豚さんは脳内でセクハラを考える、ヒロインはテレパスで脳内のセクハラを読み取る。 これであれば主人公は積極的にセクハラをしていない。 どちらかといえば思考を除かれた被害者です。 頭でセクハラを考えることまで禁止するのは心の自由が失われてしまいます。罪に問えません。

これにてセクハラ系イチャイチャラブコメの復活です。