@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

これからのマネジャーが大切にすべきこと――42のストーリーで学ぶ思考と行動

ruby-jpでテックリードが話題に出ていて、思い出した本です。

リーダーシップに関してはジョン・コッターの話が有名です。

組織を変えるには強力なリーダーシップが必要で、そのための「変革の8段階」がある、というやつです。 なんとなく「強い一人のリーダーが引っ張っていって組織を変えましょう」みたなイメージがあります*1

対して「12 トップダウンで変える?それとも現場に深く関わる?」では、マネジメント(リーダーシップ)というのは、トップの一人がやるものでなくて、組織のあらゆる階層にあるんだよみたいな話がされていて、個人的には納得感があります。

あと時々、次のようなジョークは入っていて面白いです。

マネジャーを選ぶ時は、候補者を最もよく知っている人たちの話を聞くべきだ。とはいっても、その人物の配偶者に聞いても役に立たない。現在の配偶者はその人をよく言うに決まっているし、過去の配偶者は悪く言うに決まっている。

ほかにも

トップマネジャーはたいてい、建物の一番上の場所にいる。ビルの最上層階にオフィスが設けられている場合が多い。だが、そのような場所からは、あらゆることがぼんやりとは目に入るけれど、何もはっきりとは見えない。ついでに言えば、コロラド州デンバーの企業で働くボトムマネジャーたちは、ニューヨークのトップマネジャー中のトップマネジャーと比べても、標高で軽く1000メートル以上高い場所にいる。

*1:ジョン・コッターさんはMBAを教える人で、MBAを学びたい人ってCEO候補で、ワンマンパワーで組織を変革していく方法論を知りたい人だと思います。逆に「一人で組織は変えられません、組織の(すでに所属している)一人一人に依存します」とか言われたら、学ぶ気が削がれそうです。それでこういう話の流れになのかもしれません