@ledsun blog

無味の味は佳境に入らざればすなわち知れず

読書感想文(タイトル詐欺編)

悪役令嬢転生おじさん(2)

2巻になって、現世の主人公の家族が出てきました。 異世界転移物の中でのオリジナリティーがいきなり上昇しました。 ていうか、異世界転生だと思ってたのに、転移だった?!タイトル詐欺だ!(冗談です)

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考え方がおじさんくさい悪役令嬢
作者が50代だけあって、発想のおじさくささに、リアリティがあっていいです。

銀狼ブラッドボーン(14)

物語も終盤で、決戦に向けた舞台設定というか伏線回収というかサブキャラ達のお話にケリをつけていく巻でした。 取り返しが付かなくなりそうな新設定をバカスカ突っ込んでくるあたり、話の筋は終わりまで決まっていそうです。 とはいえ、14巻は124話までで、連載は133話まで進んでいます(中身は読んでいません)。 14巻が9話なので、連載はすでに1巻分進んでいます。 15巻では終わらないようです。

そういえばタイトルのブラッドボーンてなんなですかね?*1

勇者に敗北した魔王様は返り咲くために魔物ギルドを作ることにしました。3巻

これはいいですね。

魔王が力を失って、力が無いものの立場でのものの見え方を知るコミカルな導入。 脅威の襲来から魔王が立ち上がるカタルシス。 そして世界そのものへの謎を展開。 3巻でここまで来る展開の速さいいです。

絵も対象を立体としてとらているのに、細部が正確でなくて強調されいる迫力あるゴリゴリのペン画と、光とか魔法とかの表現に強いデジタル仕上げが一枚の絵にちゃんと仕上がっているのすごいですね。

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伝統的なファンタジーっぽい線で影を入れる絵と現代的なデジタル仕上げの共存

絵の独自性、展開の速さ、ギャグとシリアスの振れ幅が1作品として収まっているの、「漫画読んでいる」って感じがします。 原作アリものの話の展開の美しさもいいですが、単館上映映画みたいな、この1作品としてギチッと詰まっている感じ良いです。

ちなみに3巻まで進んで「魔物ギルド」は1mmも出てこないので、タイトルは半分詐欺です*2

*1:銀狼が主人公、ブラッドが吸血鬼、ボーンが骨喰を並べたもので、ブラッドボーンて単語じゃないです。

*2:詐欺というか、3巻発売時に、タイトルを見ても内容がかけらも思い出せなくて不便でした