要約
4つの選び方を紹介します。
- これから使う技術の勉強会に参加
- 同じ技術の違うコミュニティの勉強会に参加
- 流行技術の勉強会に参加
- 変な人が主催する勉強会に参加
背景
「勉強会に参加しないと不幸になる話 - きしだのはてな」があります。 要約すると、技術力を上げないと長時間労働で価値を提供する羽目になり、技術力を上げる時間がなくなるジレンマのお話です。 ジレンマに陥らないために、技術力を上げるとっかかりに勉強会への参加を勧めています。
また、忙しい人は勉強をしている? - 勘と経験と読経では、勉強会を
必ずしも効率の良い学習手段というわけではない
としています。
上記のブログでも引用していただいますが社内勉強会はヤメだ。自主的はいらん、全員技術発表だ! - Hのキーがhellで、Sのキーがslaveだ、と彼は思った。そしてYのキーがyouだ。でこんなことを書きました。
勉強会参加の欠点は「刺激にはなるが実力はつかない」につきる。ソフトウェア開発の実力をつけるには
勉強会で刺激を受けて
興味を持って調べて
実際に使って
と、その後の継続した努力が必要。 自習できない人は勉強会に参加しても得るものは少ない。
いろいろ議論はありますが、折角参加する勉強会なら役に立てたいです。 ここでは、技術力アップにつながる勉強会の選び方を書きます。
四大奥義
土遁 - これから使う技術の勉強会に参加
自分の場合は、C#とFlexを使ったプロジェクトに参加することになったので
などの勉強会に参加しました。
プロジェクトで使う技術であれば、必然的に勉強会で受けた刺激を活用する場が得られます。 「ある技術のコンセプトを2時間ぐらいで把握する」場として勉強はすごく効率が良いです。 勉強会で出るキーワードはググラビリティが高いので、グーグルで検索するときに役立ちます。
この方法の欠点は、自分がプロジェクトに参加するタイミングにそ遁術の勉強会があるとは限らない点です。 今、COBOLやLinuxの勉強会を探すのは難しいと思います。
火遁 - 同じ技術の違うコミュニティの勉強会に参加
上記の例で言うと、「わんくま同盟」と「日本 C#ユーザー会」です
複数の勉強会で見かける人は、似た境遇なので「○○勉強会にも出てませんでしたか?」と話しかけやすいです。 また勉強熱心だったり、勉強会慣れしている人が多いのでフランクに接してくれて情報交換しやすいです。 同じ技術でもコミュニティによって年齢層や男女比、おしゃれ感が違うのも面白いところです。
何より、発表するレベルの人はたいてい複数のコミュニティの勉強会に参加しています。
風遁 - 流行技術の勉強会に参加
これは上二つとは毛色が違います。流行技術を片目でウォッチするためのテクニックです。
最近だとScalaの勉強会に行きました。
- 技術の洗練度を見極める => 自分の仕事領域まで侵食してくるか判断
- 自分に関係あるか見極める => 関係ないとわかった技術は、ニュースになっても無視
- コミュニティ遁術的なキーパーソンを見極める => その人達の動向を追いかけておけば大体OK
これをやっておくとローコストで流行の話題についていけるので便利です。 ウォッチコストを節約し、浮いた時間を目の前遁術に投入します。
水遁 - 変な人が主催する勉強会に参加
これは純粋に勉強会を楽しむ方法です。
勉強会で変わった人、ほかの人とちょっと違うことをいう人を探します。 変わった人が主催する勉強会はたいてい変わっているので面白いです。
変わった人が変わった人だって分かるには「ふつうなこと」をそれなりに知らないといけない。 わざわざそういう勉強会に参加する人はそれが分かってる人達だから、やっぱり変わってて、変人ばっかり揃った面白い会になります。
個人的にはこういう勉強会が一番面白いと思うけど、年に一回出遭えばラッキーです。
おわりに
自分ルールですが、勉強会は結構体力を消耗するので月2回を限度にしています。
刺激的で楽しいのだけど、人と交流するのは疲れます。 刺激でテンションあげすぎあれもやりたいこれもやりたいとなると、ふと現実に戻った時に何もやれていない自分に気づいて鬱になります。 そりゃたくさんの人の活動を見たら、やらなくちゃと思うことがたくさんになるのは当たり前です。
何事もほどほどがよろしいと思います。